良い商品なのに、取引につながらない。販路を広げたいけれど、相手に合わせる方法が分からない。
販路開拓がうまくいかないとき、商品の魅力を伝える工夫に目が向きがちです。しかし、取引が決まるかどうかは、売る側の魅力だけでは決まりません。
取引につながらないときに、よくあること
- 商談では「いい商品ですね」と言われるが、取引に進まない
- 取り扱いの返事が、いつも「検討します」のまま止まる
- 一度は取り扱ってもらえたが、その後の注文が増えない
- 相手によって反応が違う理由が、よく分からない
商品の魅力は伝わっているのに、決まらない。そんなときは、相手の側の事情に、目を向けてみる価値があります。
売る側の魅力だけでは、取引は決まらない
導入する側(販売店や取引先の会社など)には、売る側からは見えにくい、さまざまな事情があります。
- いまのやり方や体制の中で、無理なく扱えるか
- 自社の決まりや基準に、合っているか
- 導入にかかる手間や費用は、どのくらいか
- いまのやり方で足りていて、変える理由がないのではないか
- 導入したあとに、困ったとき頼れるか
売る側は、自社の商品の良さを中心に考えます。一方、導入する側は、「自分たちの運営の中で、無理なく使えるか」「導入する理由があるか」を見ています。この視点のずれが、取引につながらない原因になっていることがあります。
相手が導入を決める基準と、導入後への不安を整理する
esu consultingでは、販路開拓のご相談では、お話をお聞きしながら、次のような点を整理していきます。
- 相手が導入を決めるときの基準は何か
- 導入したあとの運用やフォローについて、相手が不安に思っていることは何か
導入を検討している相手は、導入したあとに困らないか、サポートしてもらえるか、も気にしています。導入後のフォロー体制まで含めて提案することが、安心して導入を決めていただくことにつながります。取引が始まってからが、本当の関係の始まりだからです。
相手の事情を踏まえて、提案を整える
整理した内容をもとに、次のような点を見直します。
- 提案の内容を、売る側の魅力ではなく、相手にとってのメリットを中心に組み立て直す
- 相手が気にしていそうな不安や疑問に、先回りして答えられるようにしておく
- 相手の基準のうち、合わせられる点と、自社として譲れない点を、あらかじめ整理しておく
相手の基準を知る目的は、言われたとおりに作り変えることではありません。基準が分かると、「自社は、この相手にとって選ぶ理由のある存在か」が見えてきます。理由が見つかれば、そこを軸に伝える。見つからなければ、無理に合わせず、相手を選び直す。この見極めも、販路開拓の大切な仕事です。
相手に聞いてみたいこと
導入する側の事情は、想像だけでは分かりません。次のようなことを、相手に直接お聞きしてみてください。
- 新しい商品・サービスを導入するとき、何を基準に選んでいるか
- 導入するうえで、いちばん気になることは何か
- いま使っているものの、満足している点と不満な点は何か
- 導入が決まったあと、売る側に期待することは何か
お聞きした内容は、商品・サービスの内容や、提案の仕方を見直す手がかりになります。
これまでの経験から
スポーツ用品メーカーでの経験
価格だけで勝負するのではなく、販売店が扱いやすい形を考え、販促の面でも一緒に動くことで、関係を築いていきました。取扱店舗は、3年間で15店舗から65店舗へ広がりました。
医療系SaaSでの経験
導入していただいたあとも、訪問して、うまく使えているかを確認しました。現場のスタッフの方々の意見をお聞きして、内容を見直し、使う側の手間を減らせないかを、一緒に考えました。導入して終わりにせず、うまく回っているかを見ることも、取引を続けていただくうえで大切だと考えています。
洋菓子メーカーでの経験
販路の基準に合わせて、商品の原材料の表示や、品質管理、賞味期限、物流の方法などを整えました。
支援事例は、実績紹介のページでもご覧いただけます。
まとめ
商品が良くても、売れるとは限りません。販路を広げるときは、売る側の魅力に加えて、導入する側の基準と、導入後への不安まで、見てみてください。相手の事情に合わせて整えることが、取引につながる近道になります。
営業や販路開拓、商品・サービスの展開について、課題を感じていても、何から取り組めばよいか分からないということもあるかと思います。
esu consultingでは、まずは現状やお悩みをお聞きし、課題の整理から改善策の検討、実行・検証までサポートしています。具体的な相談内容が決まっていない段階でも構いません。まずはお気軽にご相談ください。



